教育学部の志願者数が激減しているという内容のニュースが出ました。
理由としては教職があまりにブラックすぎるということが挙げられていますが、他にも教育学部・教員養成系の改組も要因として挙げられています。
本学はこの記事の中で、志願者数が約10年前と比べて1372人も激減していると記載されています。前後期入試分で比較しているのでしょう。
記事からは、他大学と比較してもっとも数が減っていることがわかります。
本学が平成28年度入試から、教員養成課程に特化したことはすでに記事でもお知らせしてきたとおりですが、その改革案が示された時、多くの教員が異議を唱えました。
反対の声の大きな一つは、初等教員養成課程の選修制廃止でしたが、もう一つは、生涯教育系を全面廃止すべきではない、改組して学校支援の人材を育成する課程を作るべきである、というものでした。
将来子どもの数の減少が予測され、教員需要数の減少が予想されること、またスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、外国人児童増加に対応できる人材、部活指導に対応できる人材は必要になるであろうことが、生涯教育系を廃止せず、改組すべきであるとする理由でした。
学校支援人材を育成する課程への改組プランは、学内で公的に出されたにも関わらず、執行部からは一蹴され、取り上げられることはありませんでした。
いま、学校を取り巻く状況は、より一層複雑化し、文科省も「チーム学校」構想を明確に打ち出しています。
教員の働き方改革の面からも、地域住民も含めた多様な学校支援人材の必要性が叫ばれています。もはや学校は、教員だけでは支えられないところまで来ています。
平成28年度改革の際に、大学執行部が「学校支援人材」の育成にも乗り出していれば、志願者数の大幅減は避けられたのではないかと思わざるを得ません。