北海道大学の名和豊春学長が、昨年10月、職員からパワハラの疑いがあるとの訴えを受けていることがわかりました。
名和学長は12月以降、休職が続いています。
北大は、昨年11月に学内組織である学長選考会議(議長・石山喬日本軽金属ホールディングス相談役)に調査委員会を設置して、現在も調査が継続中とのことです。
福岡教育大学において、寺尾前学長、櫻井現学長(当時理事)が、不当労働行為認定取り消しを求めた裁判の判決が最高裁において「棄却」とされたことは、繰り返しお知らせしてきた通りです。
寺尾前学長、櫻井学長の行為は、不当労働行為として、最高裁で決定づけられたわけです。
その後、寺尾前学長は懲戒されることもなく、本年3月末で退職し、櫻井現学長は何事もなかったかのように、学長職を継続中です。
不当労働行為は、皆さんもご存じのように、明らかな労働法違反であり、深刻な人権侵害です。
学内外で、寺尾前学長、櫻井現学長の責任を問う声が挙がってきましたが、櫻井学長、役員会、大学執行部、学長選考会議はこれらを無視し続けている状態です。
北大職員からの名和学長パワハラの訴えを受けて、学長選考会議が調査委員会を設置したことは当然と考えられます。
一方、本学においては、櫻井学長に対して、学長選考会議は何のアクションも起こしていません。
「学長が選んだ学長選考委員が学長の悪行を摘発することなどできないだろう」
これは平成16年の国立大学法人化の時に、懸念された問題です。
多くの大学においては、これまでいわゆる学内での自浄作用が働いてきたのでしょうが、福岡教育大学を見ておわかりの通り、大学人の常識が働かなくなった大学は、本学のような状況に陥るのです。
今回の北大の事例を見て、改めて、本学が異常な状態であることが、おわかりになるでしょう。